以下の3つのテーマから1つを選択して、自己紹介をすること。
参考文献リストには書誌情報を記載する必要がある。奥付を確認しながらタイピングしてもよいのだが、出版社のウェブサイト、オンライン書店の紹介ページ、図書館の検索結果からコピペすればそれでよいのではないだろうか。平均的な大学生はタイピングの精度が低いので、書誌情報も間違ってタイピングしかねない。漢字変換を間違えてしまうこともあるから、結果として著者名を間違ってしまうこともあるだろう。そういう馬鹿げた事態を防ぐためには、まず間違いのない情報源から情報を転載すればよいのだ。
授業時間中に質問を投げかけることがある。実習授業だからパソコンを操作するだけでよいのではなく、実習内容の意味やパソコン操作の理由を説明することも意義深いと考えているからだ。例えば、「保存ボタンをクリックする代わりにSキーを押すけど、これはSaveのSだと想像できると思います。同様に、保存しない場合にはNキーを押すけど、このNは何を表していると思いますか」「Win+Lはパソコン操作をできないようにするショートカットだけど、Lは何のLですか」のような感じだ。唯一無二の正解を答えるのが理想的なのかもしれないが、そんなことは無視してほしい。
上記の質問に対して、勇気を出して「Not SaveのNです」「ロック?」と答えてくれた受講生がいたが、もちろん正解だ。それでまったく問題ない。思い浮かんだこと、いろいろ考えを巡らせた結論が頭の中にあるのだから、それをそのまま言ってくれればそれで十分だ。そのあとに、「Not Save、つまり、いいえ保存しません、No, I don't.ですね。ですから、NはNoのNですよね」「そのとおりですね。ロックといっても岩のRockではなく、パソコンに鍵をかけるLockのLじゃないですか」と補足説明するのは教員の役割だ。補足説明があれば、うまく言葉にならない思いつきを整理整頓できるし、間違った考えを修正することもできるはずだ。
これは単なる言葉遊びに過ぎない、質疑応答よりもパソコン操作に重点を置くべきだ、という意見もあると思うが、受講生のみなさんはどう思っているだろうか。
第1回授業でActive! Mailでのメール送受信テストを行っている最中に、こちらの指示を無視して、アドレス帳の作成・登録を行う学生が非常に多い。隣の席の学生と仲よくなった証しとしてアドレスを登録しておこう、という考えがあるのだと思う。その時に、作成・登録作業が失敗している様子を見たことがない。私はアドレス帳作成・登録のことをいっさい教えていないにもかかわらず、およそ正しい作業を行い、目的を達成することができている。成功確率100%だから非常に優秀だ。教員の指示を無視して好き勝手にパソコンを操作して、自分のやりたいことをやるというのは実習授業あるあるだ。
このことからわかるように、教員が教えなくても、教科書やマニュアルを参照しなくても、サポートやアドバイスがいっさいなくても、パソコンやソフトウェアはテキトーに操作できる。だから、あてずっぽうに操作しながら知識やスキルを身につけることができる。いい加減な操作でパソコンやソフトウェアが故障することはまずあり得ないから、どんどん自己チュー的に、自分のペースでテキトーに知識とスキルを身につけていってほしい。指示があるまで何もしない、指示されたことだけを忠実に再現する、指示されたこと以外は絶対にやらない...こういう態度を取らないようにしてほしい。
授業時間中の「寿司打」での練習の様子を観察すると、令和7年の平均的な大学生はタイピング速度が遅い。練習の成果を尋ねたところ、「高級コース」で黒字になる学生は皆無で、「お手軽コース」でも大半の学生は赤字だった。
以下、昨年度の授業ページから丸ごとコピペする。
令和6年の平均的な大学生はパソコン操作に馴染んでいない。だから、タイピング速度が遅い。タイピング速度が遅いと、与えられたタスクを早く終えることができなくなる。タスクを終えるには長時間のタイピングが必要になる。最悪のタイパ・コスパだ。このような馬鹿げた状況を打破するためには、まずはタイピング速度を上げるしかない。タイピング速度が上がりさえすれば、タスクを早く終えられる可能性が高まる。タイピングの正確性は二の次だ。もし間違えても素早くタイピングし直しして修正すればよいのだから。
このことを肝に銘じてタイピング練習をしてほしい。もちろん、教員の指示に従う必要はないし、助言を盲目的に受け入れる必要もない。