投票によって以下の2つのテーマから1つを選択し、プレゼンテーションを実施する。
前期に履修している授業1つを選択して、授業紹介文を作成すること。
受講生があげた要素は以下のとおり。
受講生の中には、高校までの授業や課外活動でプレゼンテーション経験を積み重ねてきている人もいる。その経験の中には、思い出したくないもの、不快なもの、二度と経験したくないものがあるだろう。ぜひこの機会に、大学生として振り返り、失敗経験を分析してほしい。
例えば、アニメーションを取り入れたスライドがうまく実行できなかった経験はないだろうか。アニメーションを多用しすぎると、どのタイミングで何が動き出すのかがよくわからなくなることがある。アニメーションの実行に時間がかかりすぎて、話を進めるタイミングを失うこともあるだろう。他にも、手持ちの原稿を棒読みするだけのプレゼンテーションになってしまった経験はないだろうか。原稿を読むために視線が下がり、声が小さく聞き取りにくくなった結果、言いたいことがまったく伝わらない...そんな様子を見たアドバイザーの教員から怒られたことはないだろうか。いずれも、とても貴重な経験だ。
失敗経験から学ぶことは多い。失敗の要因を取り除けば、成功への確率が高まる。大成功に至らないまでも、大失敗になることは防ぐことができる。大学生として人間的にも成長している今なら、過去の失敗を糧にできるはずだ。この意味で、昔のことを少しだけ振り返ってほしい。
レーザーポインターは一点を指し示すことが非常に難しい。特に、スクリーンから離れれば離れるほど、一点を指し示すことが難しくなる。ポインター自体は軽量で操作も簡単なのだが、ポインターを固定することはかなり難しい。一点を指し示そうとしてもレーザー光が小刻みに揺れ続けることになる。心地よくないと思う聴衆もいるのではないだろうか。スクリーンから遠く離れると光の揺れ幅は大きくなる。イライラを感じる聴衆も増えてくるのではないか。
このことを確認するために、実際にレーザーポインターを操作してみてほしい。ポインター機能を多用するのはあきらめて、スライド操作機能を利用するだけにとどめるのがよいと思う。代わりに、PowerPointスライドショーに装備されているレーザーポインター機能を利用することを推奨したい。
成績処理の基本を学んだ後、RANK関数で順位を算出しようとすると、かなりの確率で順位が間違って算出される。同じ順位が大量に発生するから、何かが間違っていることがすぐに理解できる。このことをよく理解してほしい。
例えば、100人の成績処理を行うとする。運がいいと、1位から100位までの全順位が1人ずつになる。だが、何人かの受験生が同じ順位になることは大いにありうる。なぜならば、得点が同点になることがありうるからだ。もちろん、1位が1人だけではなく、2〜3人になることもある。ほかにも、10位や24位が複数人いるかもしれない。このような、理想から少しだけかけ離れた、ちょっと違和感があるかも、という結果が得られたら、本当に正しいのかを確認する必要がある。具体的には、「本当に同点なのか」を目視・検算する必要がある。もし本当に同点だったら、必ず同じ順位になるからそれでよい。だが、同点ではないのに同じ順位になってしまったら、問答無用で、明らかに間違いなのだ。順位算出のやり方が間違っている可能性が高いのだ。もちろん、順位算出をやり直すことになる。やり直し方は授業時間中に説明したとおりだ。そんなに難しい作業ではないから、ごく短時間に終わるはずだ。
実際の成績処理でも、このようなごく簡単な検算・確認を行っている。非常に重要なプロセスなので、絶対に省略してはならない。
「作表はExcelで」という固定観念に捕らわれすぎている受講生が多いようだ。自分を解き放って、Wordでの作表を練習してほしい。データの簡単な分類、単純集計のための表はWordで作成するのがよい。
まず、「そもそも何列・何行の表を書きたいのか」を確認する。表の挿入機能で、列と行の数を指定する。すると、自動的に表が作成される。あとは、見出しやデータを記入し、列の幅と行の高さを適切に調整し、フォントと文字サイズを整えるだけだ。表全体を中央揃えしてページの中央に配置すると、まずまずの見栄えになるはずだ。
授業時間中に説明したとおり、Wordで作成した表でも、合計や平均値を自動計算させることもできる。現時点では、Excelでの計算とは作法が違う、ウェブ検索すれば参考情報が得られる、ということを覚えておけばよい。
あとで書きます。
あとで書きます。
以下の3つのテーマから1つを選択して、自己紹介をすること。
小学校入学以来、試験を受験するたびに成績データを受け取ってきたはずだ。合計点、平均点、クラス・学年の最高点・最低点などを知り、一喜一憂してきたはずだ。それらは教員が行った成績処理の結果だ。教員はどのような業務を行っていたのか、簡単なデータを使って追体験してほしい。
四則演算、つまり、たし算・引き算・かけ算・割り算ができれば、合計点と平均点を算出することができる。Excelでもまったく同様だが、関数を使えば圧倒的に効率がよい。合計はSUM、平均はAVERAGEだ。丸括弧内にデータの範囲を指定すれば、計算しなくても目的の数値が得られる。同様に、最高点はMAX、最低点はMINという関数を使えば、いとも簡単に目的の数値が得られる。全データを目視して、最高点・最低点を手作業で探し出す必要はない。
この流れを覚えれば、何教科でも何百人でも、効率よく短時間で成績処理を行うことができる。教員が行っていた業務はそんなに難しいものではない、ということが理解できるはずだ。
あとで書きます。
優秀卒業論文をいくつか見ているとわかるが、目次が適切に作られている。Wordには目次作成機能があるので、誰でも簡単に非常に美しい目次を自動的に作成することができる。ページ番号の記載も手作業ではなく、自動的に行うことができる。この前提にあるのは「アウトライン」の考え方だ。
卒業論文のような数十ページ・数万字にわたる文書を書く時には、ただやみくもに文章を書いていくのではなく、章立てを考えるはずだ。加えて、章の中の段落の構成、さらに、段落をまとめた節の構成を考えるはずだ。章や節に見出しを付けていくと考えをまとめやすくなり、結果として、よい文章を書くことができるようになるはずだ。これは「アウトライン」の考え方だ。章・節に適切な見出しを付け、そのおおまかな構成を考えつつ、章・節の文章を編集して、文書全体を完成させていく、という考え方だ。章の順番を変えたり、節の数を増やしたり、ある章から別の章へ節を移動させたり...これらもアウトラインの考え方だ。
アウトラインに考え方によって文書が作成されていれば、美しい目次を一瞬にして作成できる。章・節の見出しを目次作成機能に読み込むだけだ。あとは見栄えを微調整すればよい。章・節の順番を変えたら、目次にもすぐに反映される。ページ数が増えても減っても、目次にすぐに反映される。非常に便利な機能だ。
授業時間中に配布した『最新版 論文の教室』(戸田山和久、2020年、NHK出版)の「見出し番号をつけよう」(pp.274-276)も参照してほしい。もちろんだが、配布した資料以外の他の章もぜひ参照してほしい。
授業時間中に配布された『最新版 論文の教室』(戸田山和久、2020年、NHK出版)の「9-4 内容がイマイチならせめて体裁だけでもキレイにしてね」(pp.273-283)によれば、レポート本文のフォントサイズは10.5ポイントか12ポイントに統一してほしいとのことだ(p.274)。たったいま書き終わったレポートは游明朝・10.5で書いているが、さすがに文字が小さすぎると思うので(老眼に苦しんでいると青山は言っていたし)、全体を12ポイントにしてから提出しよう。フォントサイズを10.5から12に変更すると、レポート全体の書式が大きく乱れてしまった。行間が広く空いてしまい、ページ数が増えてしまった。たった1000字程度の文章なのに2ページにわたってしまう。1000字程度のレポートは1ページに収めるようにと、青山はいつも強調しているから、2ページのレポートを提出したら自分は殺されてしまうに違いない。いったい、どうしたらいいのか...
...というようなイライラや悩みを抱えているWordユーザーは非常に多い。ウェブ検索してみると、間延びする行間を美しく整える方法を紹介しているページがたくさん検索されるはずだ。それくらいこの問題は深刻だ。今も日本中のどこかで、いや、世界中のどこかで、Wordユーザーが路頭に迷っている。この授業では、「標準文字数」「グリッド線」の2つの方法を紹介し、その効果を実際に検討した。問題を確実に解決できるとても簡単な方法なので、ぜひ覚えてほしい。そして、イライラや悩みを抱えている身の回りのWordユーザーにぜひ教えてほしい。
授業時間中にも確認したが、よい文章を書くために実践してほしいことベスト3をあげるとすると、「文章をなるべく短く書く」「適切に句読点を使う」「段落を作る」の3つになる。このうち最も重要かつ難しいのは「文章をなるべく短く書く」ということだ。文章を短く書くことの重要性は、青山がなんの根拠もなくテキトーに自己チュー的に主張しているわけではない。例えば、小笠原喜康が『大学生のためのレポート・論文術』(オリジナル版は2002年、新版は2009年、最新版は2018年、いずれも講談社現代新書)の最終章で述べているように、分かりやすい文章の原則は「短文・単文にする、一文を短くする」ことである。この授業の受講生は本学草薙図書館でぜひ確認してほしい。もちろんだが、小笠原のアドバイスを読むだけで、分かりやすい文章を書くことができるようになるわけではないから、何か大きな勘違いをしないようにしてほしい。
文章を短く書くことの重要性は、小笠原が2002年から繰り返し指摘している。2025年度の大学1年生が生まれたのが2005〜6年だから、この重要性はあなたが生まれる前からず〜〜〜〜っと指摘されているのだ(もちろん、その前からもずっと)。それくらい、文章を短く書くことは大学生にとって重要な課題なのだ。
授業時間中にも確認したが、よい文章を書くために実践してほしいことベスト3をあげるとすると、「文章をなるべく短く書く」「適切に句読点を使う」「段落を作る」の3つになる。このうち最も重要かつ難しいのは「文章をなるべく短く書く」ということだ。文章を短く書くことの重要性は、青山がなんの根拠もなくテキトーに自己チュー的に主張しているわけではない。黒木登志夫は『知的文章術入門』(岩波新書、2021年)の第2章で、分かりやすい知的文章の3条件「知的三原則」として「簡潔、明解、論理的」をあげている(p.20)。この授業の受講生は本学草薙図書館でぜひ確認してほしい。もちろんだが、黒木のアドバイスを読むだけで、分かりやすい知的文章を書くことができるようになるわけではないから、何か大きな勘違いをしないようにしてほしい。
なお、黒木はガン研究を専門とする医学者である。医学者のアドバイスは文系の我々には無縁のものだ、理系の学生に向けたアドバイスは文系の我々には理解することはできない、などと馬鹿げた考えを持たないようにしてほしい。よい文章を書く、分かりやすい文章を書く、これらの課題についてのアドバイスに、理系も文系もないのだ。
参考文献リストには書誌情報を記載する必要がある。奥付を確認しながらタイピングしてもよいのだが、出版社のウェブサイト、オンライン書店の紹介ページ、図書館の検索結果からコピペすればそれでよいのではないだろうか。平均的な大学生はタイピングの精度が低いので、書誌情報も間違ってタイピングしかねない。漢字変換を間違えてしまうこともあるから、結果として著者名を間違ってしまうこともあるだろう。そういう馬鹿げた事態を防ぐためには、まず間違いのない情報源から情報を転載すればよいのだ。
何か調べたいことがある時、ウェブ検索を使えばおよそ目的を達成することができる。ごく短時間でとても簡単に目標を達成できる場合も、なかなか目標にたどり着かず長時間かかってしまった場合もあっただろう。これまでに十分な経験を積み、必要な知識とスキルを身につけているだろうから、あとはテキトーにやってほしい。
だが、何か調べたいことがあるが情報検索にかけられる時間が限られている、試行錯誤を繰り返すための余裕がない、という場合にはこれまでの経験があまり役に立たないかもしれない。その場合には、情報検索の方法や出発点を変えた方がよい。そのひとつは図書館を出発点とする方法だ。図書館に行けば、情報収集の範囲や参照できる資料の数量は限られるが、限られるからこそある意味で無駄のない検索・収集が可能になる。図書館以外の情報源を利用する必要がないからだ。今すぐそこにある書籍や、実際に手に取って触れることができる資料を参照するだけでも、かなり質の良い情報が得られるはずだ。情報の大海を泳いでいくようなウェブ検索も悪くないが、向こうから波が迫ってくる流れるプールのような受け身的な図書館利用も十分悪くないと思う。
授業時間中に質問を投げかけることがある。実習授業だからパソコンを操作するだけでよいのではなく、実習内容の意味やパソコン操作の理由を説明することも意義深いと考えているからだ。例えば、「保存ボタンをクリックする代わりにSキーを押すけど、これはSaveのSだと想像できると思います。同様に、保存しない場合にはNキーを押すけど、このNは何を表していると思いますか」「Win+Lはパソコン操作をできないようにするショートカットだけど、Lは何のLですか」のような感じだ。唯一無二の正解を答えるのが理想的なのかもしれないが、そんなことは無視してほしい。
上記の質問に対して、勇気を出して「Not SaveのNです」「ロック?」と答えてくれた受講生がいたが、もちろん正解だ。それでまったく問題ない。思い浮かんだこと、いろいろ考えを巡らせた結論が頭の中にあるのだから、それをそのまま言ってくれればそれで十分だ。そのあとに、「Not Save、つまり、いいえ保存しません、No, I don't.ですね。ですから、NはNoのNですよね」「そのとおりですね。ロックといっても岩のRockではなく、パソコンに鍵をかけるLockのLじゃないですか」と補足説明するのは教員の役割だ。補足説明があれば、うまく言葉にならない思いつきを整理整頓できるし、間違った考えを修正することもできるはずだ。
これは単なる言葉遊びに過ぎない、質疑応答よりもパソコン操作に重点を置くべきだ、という意見もあると思うが、受講生のみなさんはどう思っているだろうか。
授業時間中は静かに黙って教員の話術を楽しむ、披露されるさまざまな技をありがたく拝見する...そういう姿勢をぜひ改めてほしい。少なくともこの授業では、楽しんでもらえるような話術や技の数々を披露することはできない。取り組んでほしいのは、教員が説明していることが自分にもできるかどうかを実際に試してみる、ということだ。特に、教員が説明していることが間違っているかもしれないので、間違いがないかどうかを確認してみる、という姿勢をもってほしい。実際に、言い間違いやうっかりミスで意図せずに誤った情報を伝えてしまうことがある。どのような理由であれ、誤った情報を伝えてしまうのは教員の力量の問題で、いっさいの責任は教員にある。だが、それでは受講生は不利益だけを被ることになってしまう。それは健全ではない。だから、教員の発言や説明は、まずいったんは受け入れるが、それと同時に、疑ってかかり、本当に正しいかどうかを見極めてほしい。
パソコン実習の場合には、目の前にあるパソコンを実際に操作して、説明どおりの結果になるのか、意図した成果物が得られるかどうかを受講生自身が確認してほしい。もちろん、授業時間外に、授業のすき間時間を使って実習室で、自宅のパソコンを使って、授業内容を検証してほしい。大学生にとってそんなに難しいことではないはずだ。
第1回授業でActive! Mailでのメール送受信テストを行っている最中に、こちらの指示を無視して、アドレス帳の作成・登録を行う学生が非常に多い。隣の席の学生と仲よくなった証しとしてアドレスを登録しておこう、という考えがあるのだと思う。その時に、作成・登録作業が失敗している様子を見たことがない。私はアドレス帳作成・登録のことをいっさい教えていないにもかかわらず、およそ正しい作業を行い、目的を達成することができている。成功確率100%だから非常に優秀だ。教員の指示を無視して好き勝手にパソコンを操作して、自分のやりたいことをやるというのは実習授業あるあるだ。
このことからわかるように、教員が教えなくても、教科書やマニュアルを参照しなくても、サポートやアドバイスがいっさいなくても、パソコンやソフトウェアはテキトーに操作できる。だから、あてずっぽうに操作しながら知識やスキルを身につけることができる。いい加減な操作でパソコンやソフトウェアが故障することはまずあり得ないから、どんどん自己チュー的に、自分のペースでテキトーに知識とスキルを身につけていってほしい。指示があるまで何もしない、指示されたことだけを忠実に再現する、指示されたこと以外は絶対にやらない...こういう態度を取らないようにしてほしい。
パソコンやインターネットの用語の多くは英語由来だ。英語由来の用語をかっこよく英語風に発音できれば、それだけでパソコンやインターネットについて英語で話すことができる。例えば、「インターネットを利用する前には必ず、Web認証システムのページでログインする必要がある」という文章には英語由来の用語が5つある。あとは、「認証」を翻訳し、「〜の前に」「〜する必要がある」という簡単な英文を作成すれば、インターネット利用に関する本学独自のローカルルールについての指示文になる。例えば、日本語での意思疎通が難しい英語ネイティブスピーカー教員に対して口頭で指示できるようになる。これはこの授業の受講生にとってはさほど難しい課題ではない。本学での勉強を通じて英語の運用能力を向上させたい、より実践的な作文・会話のスキルを身につけたい、などと思っている受講生は実際に多いはずだ。
なお、多くの大学生がスコアを上げたいと考えているTOEICには、パソコンやインターネットに関連するビジネス会話を取り上げた問題が必ず出題されている。自分はパソコンやインターネットの専門家ではないから得点が下がっても何の問題もない、パソコンやインターネットに関連する問題は無得点でも他の問題で高得点を取ればそれでよい、と考えてもまったく問題ない。そうではないと考えるなら、ごく一般的なパソコンやソフトウェアの操作方法についての用語や関連表現を英語でも学ぶのがよいと思う(加えて、もし可能であれば、履修している地域言語でも)。
授業時間中の「寿司打」での練習の様子を観察すると、令和7年の平均的な大学生はタイピング速度が遅い。練習の成果を尋ねたところ、「高級コース」で黒字になる学生は皆無で、「お手軽コース」でも大半の学生は赤字だった。
以下、昨年度の授業ページから丸ごとコピペする。
令和6年の平均的な大学生はパソコン操作に馴染んでいない。だから、タイピング速度が遅い。タイピング速度が遅いと、与えられたタスクを早く終えることができなくなる。タスクを終えるには長時間のタイピングが必要になる。最悪のタイパ・コスパだ。このような馬鹿げた状況を打破するためには、まずはタイピング速度を上げるしかない。タイピング速度が上がりさえすれば、タスクを早く終えられる可能性が高まる。タイピングの正確性は二の次だ。もし間違えても素早くタイピングし直しして修正すればよいのだから。
このことを肝に銘じてタイピング練習をしてほしい。もちろん、教員の指示に従う必要はないし、助言を盲目的に受け入れる必要もない。
各種サインイン・ログインの復習中、「ログイン名」を入力する欄に自分の氏名を入力している学生がいた。「ログイン名=ログインしようとしている人の本名」と認識したのかもしれない。もちろん、本名ではなく「システム管理者からユーザーに付与された、ログインするための識別子」を入力する必要があった。
経験豊富な人であれば、ログイン名=ユーザー名=ユーザーID=ログインID(=よりシンプルに「ID」)...ということは簡単に理解できる(理解していなくてもログインに失敗することはない)。ログイン=ログオン=サインイン=サインアップ...もまったく同様だ。もちろん、厳密には定義は違うだろうが、ごく一般的なユーザーレベルであれば、いずれの用語も同じものを指すと理解してまったく問題ない。こういうことも、瑣末なことで面白みのないことであるが、大学生として試行錯誤を積み重ねていき、情報システム利用についての知識を深めていってほしい。