これまでの授業を振り返り「教養としてのコンピューターサイエンス」「静岡県立大学国際関係学部生が今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識」について自由に議論する。
以下の映画を視聴し、1960年代のアメリカ航空宇宙局(NASA)でのコンピューター利用について理解を深める。テキスト前書きを参照のこと。
宇宙開発計画に関連する計算(computing, computation)のほとんどは、紙と鉛筆、または、黒板とチョークによる手計算で行われていた。だが、補助的な役割であったが、計算の過程では機械式卓上計算機が利用されることもあった。
スペース・タスク・グループで働くキャサリンの業務デスクの上には「FRIDEN」(フリーデン)の計算機が置かれている(映画の39分50秒からのシーン)。また、西計算グループの非白人計算係(West Computing Group, Colord Computers)詰所で最終検算を行うキャサリンが使用した計算機もフリーデン社のものである(映画の1時間44分5秒からのシーン)。最終検算で使用した計算機の裏側には太いケーブルが備わっていることから、この計算機は電気式計算機であることが想像される。おそらく、The Old Calculator Web Museumで紹介されている「STW-10」であろう(見た目も酷似している)。
劇中では計算機の操作音はほとんど聞こえないが、実際の操作音は非常に大きかったようだ。「Friden STW-10 Video」ページで公開されている動画をぜひ参照してほしい。NASAに限らず、たくさんの計算機とタイプライターが利用されていた1950・60年代のオフィスは騒音レベルのけたたましさがあったに違いない。
授業の直前に、学内の書店に立ち寄った。表紙に「AI」の2文字が記載された雑誌が3冊見つかった。ビジネス雑誌が1冊、英語学習雑誌が2冊だ。企業の生産性を向上するために、新しいビジネスを生み出すために、多くの企業がAIに活路を見いだそうとしていることはよく知られている。語学学習にAIがなじむことは大学生なら簡単に理解できるだろう。『探偵!ナイトスクープ』にも描かれていたように、AIの普及と活用によって、家庭教育や学校教育のあり方も変容しつつある。AIがもたらすこれらの問題を理解することは、現代社会に生きる我々に課せられた重要な課題である。この授業の受講生には、そこからさらに一歩進んで、AI時代の社会・経済システムのあり方について広く検討してもらいたい。
AIのさらなる普及と活用には、データ処理・解析を担うサーバーの集積地、つまり、データセンターのさらなる拡充が必要となるだろう。広大な土地、高速ネット回線、莫大な電力消費、機器・施設の冷却...これらの条件を満たせなければデータセンターの誘致・新規建設はできない。だから、データセンターの拡充は地方自治体の産業誘致・振興の政策とも密接に関連する。また、画像・動画生成サービスがますます普及し、AIブラウザーを通じたカジュアルなAI利用がさらに進めば、スマホやパソコンだけではなくデータセンターでも電力消費が増える。より安価な電力確保のためには原子力発電所の再稼働も必要となるだろう。このようにして、我々の日常生活の目に見えないところ(behind the scenes)にあるもの、つまり、AI時代のインフラストラクチャーの仕組みやBtoB企業のビジネス戦略について広く検討していきたい。
以下の映画を視聴し、第二次世界大戦中のドイツ軍が開発した機械式暗号機「エニグマ」による秘匿通信について理解を深める。テキスト13章を参照のこと。
映画の15分からのシーンでは、ドイツ軍による暗号通信の無線信号はAMラジオで簡単に受信できたことが紹介されている。1920年にはアメリカで商業ラジオ局が開設しているから、第二次世界大戦の開戦前には無線通信とAMラジオは世界的に普及していると考えてよい。当時、一般市民にとってラジオ受信機は高価であったかもしれないが、日常生活に溶け込んだ「すでにそこにあるテクノロジー」である。ごくありふれた「あるテク」を活用して暗号通信が行われていたのは、以前に『タイムスクープハンター』で確認した日本の旗振り通信とまったく同様だ。
AMラジオを活用した暗号通信として、日本では、北朝鮮による「乱数放送」が知られている。乱数放送の存在は、北朝鮮研究の専門家の間だけではなく、ラジオ放送ファンや通信マニアの間でも広く知られている。青山(昭和45年=1970年生まれ)も子供の時に乱数放送を聴いたことがあるが、話されている言葉がまったく理解できなかったこともあり、聴いてはならないものを聴いてしまったという恐怖感にかられたことを覚えている。
Telegramは犯罪者集団が利用することで非常に有名なってしまったから、Telegramをインストールしたら犯罪に巻き込まれてしまう、Telegramを利用したら人生が終わってしまう...などの誤解が生じているかもしれない。Signalについてもまったく同様だ。TelegramとSignalは、それ自体は何の問題もない、誰にでも利用できる非常に便利なメッセージングアプリケーションだ。しかも、いずれも無料で利用できる。X、Instagram、LINEなどとまったく同様だ。気の置けない友人知人に協力を仰いで、実際にTelegramとSignalを利用してみて、ごく一般的なメッセージ交換では何も危険なことは起こらないことを証明してみるとよい。
どのような道具であっても、要は使い方が問題なのだ。例えば、出刃包丁やアウトドアナイフは確かに危険だが、殺傷事件を起こすための道具ではない。釣った魚を自分で捌く、キャンプ場で薪を切る、そういった特別な目的を達成するための道具だ。文化包丁やカッターナイフでは目的を達成することが難しいから、特別な道具が必要になるだけなのだ。だから、ホームセンターで出刃包丁をじっくり品定めする人やアウトドアナイフのコレクションのためにボーナスの大半を費やす人は、危険人物だとは限らない。料理が大好きな人、料理人を志す若者、ベテランキャンパー、自給自足の愛好家かもしれないのだ。
いわゆる「闇バイト」との関連で、TelegramやSignalの利用がどのような危険性を持っているのかを理解するために、以下のウェブページを参照してほしい。ブラック案件への誘導時に、つまり、ホワイトからブラックへの境界線を越えるための「ゲートウェイアプリ」としてTelegramやSignalが利用されていることを理解してほしい。ごく普通の日常生活では必要のないTelegramやSignalの利用が求められたら、そこから先はブラックかも知れない、闇バイトの泥沼に陥る手前かもしれない、というサインなのだ。
自転車の盗難対策として「ツーロック」が推奨されている。サッカーJリーグの清水エスパルスは社会貢献活動の一環としてツーロック啓発ポスターを作成している。この授業の受講生の中にはこのポスターを見たことがある人がいるかもしれない。また高校生時代にツーロック啓発キャンペーンに参加したことがある人がいるかもしれない。
ツーロックが推奨されるのは、自転車盗難の可能性が低くなるからだ。例えば、駅前の駐輪場から自転車を盗もうとする悪党がいるとする。まったくロックしていなかったら10秒くらいで走り去ることができるだろう。ダイヤル式チェーンロックでロックしてあったら、盗むには時間がかかる。腕利きの悪党なら10分くらいで解錠できるかもしれない。もしチェーンロック2つでロックしてあったら、2倍の時間がかかるはずだから、解錠は20分くらいだ。ロックをペンチで切断するなど、手荒な方法をとる大悪党もいるだろう。それでも、1つ5分として、2つで10分だ。2倍も時間がかかると、人目を気にしなければならない時間も2倍で、怪しさも2倍(またはそれ以上)だから、悪党にとってはかなり大きなリスクになる。大きなリスクをかけて自転車を盗むのはいわばコスパが悪いから、より低いコストで盗むことができる自転車を狙うはずだ。ツーロックよりもワンロック、ワンロックよりもノーロックだ。
自転車盗難の可能性をより低くするためにはスリーロック、フォーロック、ファイブロック...にすればよい。だが、それは自転車の利用者にとってコスパが悪い。自転車を利用するたびに施錠・解錠を3回も4回も5回もやっていたら、自転車を気軽に利用することができなくなってしまう。4桁の番号をいくつも覚えるのも大変だ。だから、あるところで妥協しなければならない。スリーロックでもよいが、少し妥協してツーロックにとどめておくのがよいだろう。チェーンロック2つだと番号を2つ覚えなければならないから、チェーンロックと普通の鍵にすればよいだろう。もし100万円くらいする高級自転車を利用するなら、スリーロックでも不安になるかもしれないから、フォーロックでもファイブロックでもすればよい。もちろん、気軽に自転車が利用できなくなることは間違いない。
グラフィックソフトウェアは古くから非常に高価だった。だから、購入するのには大きな決断が迫られた。バージョンアップ料金も高価だったから、利用を継続するのも一大事だった。グラフィックソフトウェアの王者はアドビだが、PhotoshopやInDesign(旧PageMaker)などを多数所有するデザイン会社などは、購入・バージョンアップ費用の捻出に苦慮していた。現在では、ソフトウェアの買い切りができなくなったために、サブスクリプション費用の捻出に苦慮している。
同様のことは、マイクロソフト製品にも当てはまる。例えば、パソコンを多数所有する企業がWord・Excel・PowerPointを利用するためには、かつては買い切りのパッケージやライセンスを購入すれば事足りた。しかし現在では、サブスクリプション型のMicrosoft 365の導入が推奨されている。アドビ製品と同様に、費用節約のために古いバージョンを使い続けることが事実上不可能になった。
ソフトウェアの購入・更新費用はしばしば「税金」に例えられている。多くの利用者が「徴税」に苦しめられている。一方で、ソフトウェア開発会社にとっては、ソフトウェアは商品だから、対価を受けるのはごく当たり前のことなのだ。多大な労力をかけて開発されているソフトウェアには正当な対価を支払う。これはユーザーの義務だ。ユーザーから対価が支払われなければプログラマーは報酬を受けられない。プログラミングは無償ボランティアではない。このことを十分に肝に銘じておきたい。
ソフトウェア購入・更新の「税金」については、以下の記事も参照してほしい。
第7章「7.2 はじめてのJavaScriptプログラミング」で作成したHTMLファイルを右クリックして「プロパティ」を参照してほしい。青山が作成したファイルでは、サイズは82バイトである。
次に、このHTMLファイルを複製してほしい。そして、テキストエディターですべての改行とインデントを削除したあと、上書き保存してほしい。最後に、さきほどと同様に、ファイルを右クリックして「プロパティ」を参照してほしい。青山が編集したファイルでは、サイズは68バイトに減少した。約18%の減少だ。
この2つのファイルにはまったく同じコードとスクリプトが記載されている。だから、それぞれをウェブブラウザーで開くと、どちらもまったく同じウェブページが表示される。2つのファイルの違いは、改行・インデントがあるかどうかだ。人間にとっては改行もインデントも単なる見た目を整えるためのもので、そこには「データがない」ように見える。一方で、コンピューターにとっては改行もインデントも確かに「データを持っている」。だから、改行とインデントを削除したらその分だけファイルサイズが減少した。その代わり、可視性・可読性が大きく損なわれるから、コードやスクリプトの加筆修正は非常に困難になる。
ファイルサイズが小さくなると伝送時間が短くなる。データの処理・解析時間も短くなる。だから、ウェブページの表示時間も短くなる。現在では、超高速かつ大容量の情報通信が可能になり、コンピューターの情報処理能力も飛躍的に向上した。だから、ウェブページ表示時間についてあまり気にする必要はない。だが、例えば大規模な電子商取引サイトでは、ウェブページ表示時間を少しでも短くする試みがなされてもよいだろう。特に、モバイル端末利用者の顧客満足度を高める方策として、HTMLファイルの無用な改行・インデント・スペースの削除、つまり、ウェブページの軽量化を実施してもよいだろう。
以下のサイトもぜひ参考にしてほしい。
テキスト167ページの図9.4でも紹介されているが、Submarine Cable Mapで世界中の海底ケーブルの敷設状況を確認することができる。日本地図を参照すると、伊豆諸島へは静岡県伊東市からケーブルが敷設されていることがわかる。また、八丈島へは神奈川県三浦半島からもケーブルが敷設されている。伊豆諸島は東京都に属するが、2つのケーブルはいずれも、東京都沿岸部から敷設されているのではない。
Submarine Cable Mapを参照すると、国際通信のためのケーブル敷設状況も確認することができる。日本からアメリカ、韓国、中国、東南アジアに向けて多くのケーブルが敷設されていることがわかる。海底ケーブルの敷設と管理運用は、地政学的な関心事である。このことをふまえて、以下の記事を読んでほしい。
令和6年度版の情報通信白書によれば、日本のインターネット普及率(個人)はおよそ86%だ。日本と同様に全世界にインターネットが普及すると、世界人口およそ83億人の86%、つまり、およそ72億人がインターネットを利用することになる。
もし全世界のインターネットユーザーがそれぞれスマホを1台使うとして、インターネット接続のために、それぞれのスマホに1台ずつIPアドレスを割り当てるとする。テキストで説明されているとおり、IPv4では絶対に不可能だ。IPv4では232=およそ43億個のアドレスしか利用できないから、72-43=29億台のスマホにはアドレスを割り当てることができない。非常に大胆に言い換えると、全世界のおよそ40%の人がインターネットの恩恵を受けられなくなってしまう。 非常に理不尽である。
全世界のインターネット普及率については以下も参照してほしい。
静岡市駿河区恩田原地区では巨大物流倉庫の新規建設が進んでいる。例えば、総合ホビーショップの駿河屋は恩田原地区に「駿河屋ロジスティクスセンター」をオープンさせた。フロア面積は2200坪だから、サッカーフィールド1面とほぼ同じ広さの非常に大きな倉庫だ。東名高速道路日本平久能山スマートインターチェンジが近接しているから、日本全国への配送にも大きなメリットがある。恩田原地区は市街地からも近く、最寄りのバス停から徒歩10分と、通勤事情も悪くない。同じ地区のタミヤ本社やSBS通りをはさんだ向かいにある三菱電機静岡製作所とほぼ同じだ。駿河屋以外にも多くの企業が恩田原地区に倉庫・物流拠点を新規建設している。アルバイト情報検索サイトなどを参考に、企業情報を検索してほしい(倉庫・物流業界は常時大量のアルバイトを募集している)。
携帯電話の通話が途切れたり、BS・CS放送のテレビ番組の映像が乱れたりした経験はないだろうか。多くの場合、電波の受信状況が悪いのが原因だ。携帯電話の場合、地下や高層ビルの高層階には電波が届きにくい。BS・CS放送は、大雨・大雪の日には電波の受信状況が悪くなる。一方で、固定電話(例えば、いえでん)同士の通話やケーブルテレビの映像はまず乱れることがない。それくらい、有線での情報通信は安定している。
インターネット利用もまったく同様だ。有線LANが快適に利用できるのであれば、あえて無線LANを利用する必要はない。有線LANの方が通信が安定するのだから、あえて不安定な無線LANを利用する必要はない。例えば、オフィスでパソコンを1台だけ利用する場合、「無線LANは便利だ」というただそれだけの理由で無線LANルーターを導入するのは馬鹿げている。パソコン1台を有線LAN接続すればそれで事足りる。
本学教員が授業を行う場合も同様だ。授業時間中に映像資料をインターネット経由で入手・提示するならば、教室内に整備されている情報コンセントとパソコンをLANケーブルで直結してインターネットを利用するのが適切だ。運が悪いと、スマホを利用する多くの学生によって無線LANルーターが授業開始前に占拠されてしまい、インターネットを利用することすらできなくなってしまう可能性がある。無線LANルーターは同時アクセス数を超えたアクセスは受け付けてくれない。有線LANならば通信回線を占拠できるから、確実に通信を行うことができる。
有線LANと無線LANにはそれぞれにメリットとデメリットがある。正しく理解しておきたい。
(2025年11月8日21時23分、JR豊橋駅にて青山撮影)大都市圏を中心に、鉄道各社はホームドアの設置を進めている。しかし、静岡県内のJR東海の在来線にはホームドアが設置された駅はない。だから、静岡県内ではQRコードが貼られた車両を見ることはほとんどない。JR東海の在来線では、金山駅(東海道本線)と名古屋駅(東海道本線下り)にホームドアが設置されている。現在、刈谷駅と名古屋駅(中央本線)への設置が進められている。今後は、金山駅(中央本線)、千種駅、大曽根駅への設置が予定されている。なお、日本で初めて設置されたホームドアは、東海道新幹線の熱海駅である(1974(昭和49)年設置)。ホームドアの設置、鉄道のバリアフリー化については、以下のニュースリリースと記事も参照のこと。
江戸時代中期から明治期にかけて日本で利用されていた「旗振り通信」についての映像資料を視聴し、情報通信の歴史について理解を深める。
『タイムスクープハンター』によれば、大坂・岡山間158kmの通信は18分で行われた。テキストによれば、フランス北部のリール・首都パリ間230kmの通信は10分で行われた。
もしこの距離の通信・移動を人力+αで何とかしようとすると、
およそ上記のとおりだから、腕木通信や旗振り通信の速度には到底及ばない。なお、上記の数値はMicrosoft Copilotからの提示を参考にした。
コーディングの手間ひまを最小限に抑える「ノーコードプログラミング」「ローコードプログラミング」「ビジュアルプログラミング」が業務アプリケーション構築の領域で流行している。また、小学校や中学校でのプログラミング教育でもノーコードプログラミングが広く活用されている。以下のページを参考に、日常生活に密着している「プログラミング」についての理解を深めてほしい。
プログラミングと同様に、ウェブページの制作・コーディングもノーコード化・簡略化している。これまでにおよそ以下のように変遷している。かつては、ウェブページ作成にはHTML(HyperText Markup Language)についての知識が必須だった。「職人芸」のようなコーディングのスキルやウェブサーバー管理運用の基礎知識も必須だった。現在では、特別な知識やスキルは不要で、ごく一般的なパソコン操作ができればウェブページの作成ができる。本学の公式ウェブサイトも、特別なスキルや知識を持っていないごく一般的な職員が管理運用を担当している。
なお、青山が管理運用しているこのページは、以下の1と2を組み合わせて、主に1の方法で作成している。ごく簡素なウェブページを小規模で管理運用しているだけなので、ウェブ黎明期の1990年代に学んだ、手作業のコーディングによるウェブページ作成で事足りているからだ。
参考までに、授業時間中に紹介した俳優の阿部寛の公式ウェブサイトは、主に2の方法で作成されていると推測できる。筒井真理子の公式ウェブサイトもまったく同様だ。ウェブページのソースコードを見るとその理由がわかるので、ぜひアクセス・検討してほしい。
デザインを想定しながら、すべての文章とデータをテキストエディターでコーディングする。完成したHTMLファイルをウェブサーバーへアップロードして公開する。公開済みのウェブページを更新するには、手もとのパソコンにあるHTMLファイルを再編集・再アップロードする。
Wordファイルの作成・編集の要領で、ウェブページ作成ソフトで文章作成・編集・デザインする。完成したHTMLファイルをウェブサーバーへアップロードして公開する。公開済みのウェブページを更新するには、手もとのパソコンにあるHTMLファイルを再編集・再アップロードする。
文章作成・編集機能を備えたウェブサーバーにアクセスする。Wordファイルの作成・編集の要領で、ウェブページを作成・編集・デザインしながら随時自動公開する。公開済みのウェブページを更新するには、ウェブサーバーにアクセスし、公開済みページを再編集・再公開する。手もとのパソコンにはHTMLファイルは残らない。
我々は犯罪者ではないから、サイバー攻撃の目的や首謀者の意図を正確に理解することは難しいかもしれない。もし青山が首謀者だったら、レベルが低く経験の浅い首謀者として、力試し、攻撃テクニックの効果の確認、攻撃被害の報道の拡散...こういったことがらを目的にすると思う。要するに、自己顕示欲や承認欲求にもとづいた愉快犯的な目的で攻撃を行うと思う。愉快犯的なサイバー攻撃は初心者・若者に多いとも言われているから、若者による「バイトテロ」のような迷惑行為と同様のものと考えてもよいかもしれない。
サイバー攻撃の種類・目的については、サイバーセキュリティについての事業を展開している保険会社による記事も参考にしてほしい。
プロサッカーJリーグの2025年シーズンは最終盤を迎えていて、優勝争いだけではなく、残留争いや昇格プレーオフ争いのまっただ中にある。Jリーグでは「勝点」(条件1)によって順位を争うが、勝点が同点になった場合には「得失点差」(条件2)で、得失点差が同点になった場合には「総得点数」(条件3)で順位を決定する。それでも順位が決定しない場合には「当該チーム間の対戦成績」(条件4)で順位を決定する。それでも順位が決定しない場合には「抽選」(条件5)で順位を決定する。
上記の規定はシーズン開始前に決定している。シーズン途中では複数チームが同順位になることがありうるが、最終戦を終えた時点では全チームの年間最終順位が必ず確定する。複数チームが同順位になることは絶対にあり得ない。全チームにとって平等かつ公平で、いっさいの曖昧さがない、唯一の順位を決定するための手順、つまり、アルゴリズムが確立しているからこそだ。
過去のリーグを振り返ると、およそ条件3までで最終順位が確定する。もつれにもつれると、条件4での順位決定が行われるかもしれない。おそらく条件5で順位が決定されることはないだろう。だが、複数チームの戦績がまったく同じになってしまうことは、可能性はきわめて低いが、あり得ないことではない。例えば、J1全20チームが全試合でスコアレスドローとなると、全20チームの戦績は0勝38分0敗、勝点38点、総得点0、得失点差0となり、条件4でも順位が決定しない。このようなきわめて例外的な場合でも、全チームの順位を必ず決定しなければならないから、条件5を備えることは必須である。
日常生活で「紙とペン・鉛筆」を使わなくなって久しいが、この影響を思わぬところで痛感したことがある。PBT試験(いわゆるペーパー試験)で行われる技術英検をはじめて受験した時、解答をうまく書くことができなかった。頭の中には解答があるのだが、それを適切に書き起こすことができなかった。それどころか、文字をうまく書くことすらできなかった。解答を書き直すことも非常に神経を使う作業だった。何度も解答を書き直すものの、結局たいして変わらない内容の解答になる、自分の意図に反する不本意な内容の解答になる、ということばかりだった。結果として、解答作成に時間がかかりすぎ、時間配分が大幅に乱れた。もちろん、結果は不合格だった。
テキスト講読を通じて、デジタル機器によるデータ測定が情報をそぎ落とすこと、デジタル機器が日常生活の現実を正確にとらえるとは限らないこと、これらを詳細に検討した。もちろん言うまでもないが、このことと同時に、デジタル機器によってより高精細なデータ測定・分析ができるようになっていることも理解する必要がある。
授業担当者の青山は中・高・大と陸上競技に打ち込んでいた。陸上競技はデジタル化・機械化・精緻化が進んでいて、青山が実体験している数十年前の陸上競技とは違う競技であるかと思うくらいだ。例えば、小・中・高の地区大会でも、電動計時方式によって0.01秒単位(100分の1秒単位)で記録が測定されることが一般的になった。もちろん、日本選手権やオリンピックなどの規模の大会になれば、より高性能な機器でより精密な記録測定が行われる。とても興味深いことに、0.01秒単位での測定では順位が決まらず、0.001秒単位(1000分の1秒単位)の「写真判定」に持ち込まれることがある。デジタル技術の発達により、陸上競技はどんどん進化している。
第109回日本陸上競技選手権大会の女子100mハードル決勝(2025年7月6日)は、4レーン田中佑美と7レーン中島ひとみが12秒86の同タイムでフィニッシュしたが、写真判定の結果、田中が12秒852、中島が12秒855と判定され、0.003秒差で田中の優勝が決定した。写真判定が今ほど精密ではなかったかつてなら、かつてなら「同タイム両者優勝」という結果になったのではないか。正式リザルトにあるように、1000分の1秒単位の計測は、記録の公認についてはまったく意味はなく、両者の記録は12秒86である。ただし、日本選手権優勝は同年9月開催の世界選手権東京大会の代表選考の要件のひとつだったから、1000分の1秒単位の計測は順位の決定については重要な意味があった(ただし、別の要件を満たせなかった田中の代表内定はならなかった)。
青山は上記のシステム障害の影響を受けなかった(と思われる)。特に、20日の夕方から夜にかけては学内で日常業務に従事していたために、学外の情報システムやウェブサービスを利用することがなかった。障害の程度や被害の様子は休憩時間中に見たニュースを通じて知るだけだった。
ニュースのひとつに非常に興味深いものがあった。AWSのシステム障害のために、プロレス団体スターダムが20日夜開催の特別興行のPPVを中止せざるを得なくなったが、社長の判断によって、興行をすべてYouTubeで生中継・無料配信することを決定した、という内容だった(Yahoo!ニュース、同日19時2分配信記事)。PPV告知ページによれば、チケット代金は4620円である。購入者数が2000人だとすると、返金総額は900万円を超え、スターダムは大きな損失を被る。それにもかかわらずPPV中止・興行無料配信をごく短時間で決断した社長の「損して得取れ」の大英断は、プロレスファン、スターダムファンから大きな支持を受けるはずだ。
「フォルダーとファイルの階層構造」を言葉で説明してもよいのだが、パソコンの操作画面を示すことで視覚的に説明することもできる。Windowsパソコンであれば、エクスプローラー(英語ではFile Explorer)のスクリーンショットを示せばよい。
エクスプローラーの操作画面の左には「ナビゲーションウィンドウ」が表示されるが、Cドライブの左に表示される記号をクリックすると、Cドライブ内に配置されているフォルダーの一覧が少し右にずれて表示される。そのうちのひとつ「ユーザー」フォルダーの左にある記号をクリックすると、ユーザーフォルダー内に配置されているフォルダー(つまり、ユーザーのリスト)がさらに少し右にずれて表示される。これを繰り返していくと、フォルダーとファイルの階層構造が視覚化される(階層が深まるにつれて少しずつ右にずれていく)。例えば、「ドキュメント」に保存してあるWordファイル「発表者ツールの使い方」の本当の在りかは、Cドライブの中にある「ユーザー」フォルダー内の青山専用フォルダー「Tomoyasu AOYAMA」の配下にある「ドキュメント」フォルダーであることがわかる(以下の左図)。
まったく同様に、青山がデスクトップに乱雑に保存・配置した多くのフォルダーやファイルの本当の保存場所は「C:¥Users¥Tomoyasu AOYAMA¥Desktop」である。デスクトップに保存・配置されている個々のファイルの位置、つまり、ファイルのパス(path)は「C:¥Users¥Tomoyasu AOYAMA¥Desktop¥スクショ.docx」のように表記する(¥を半角のバックスラッシュ「\」で表記することもある)。パスはフォルダーやファイルを右クリックすると簡単にコピーできる(以下の右図)。パスを正しく表記したりパスの意味を正しく理解することは、プログラマーやシステムエンジニアにとって必須の知識である。
Windows 10のサポート終了、Windows 11への移行、パソコンの買い替えについては、本学でも大きな課題となった。本学では今年度前期末に、約200台のWindows 11パソコンの調達・導入を終えた。数百台規模の買い替え・移行であっても、計画立案から導入完了まで数年がかりの大規模事業だった。予算確保、仕様検討、入札・契約、初期導入時の業務継続対応やユーザーサポート、業務データの安全かつ確実な移行...その他にもさまざまな要素を考慮に入れた学内外の交渉・折衝を数多く積み重ねる必要があった。
コンピューターや情報通信技術の専門家に限らないが、専門家ではない人を対象に説明する時に、大幅に内容を省略したり、たとえ話をしたりすることがある。そのようにしないと、説明が冗長になってしまい、結果として要点を理解してもらえないことになりかねない。相手の知的レベルや経験などにふまえて、言葉づかいやたとえ話のトピックを変えて、臨機応変に対応することになる。もちろん誠実に真摯に相手に向き合い、要点をより適確に理解してもらえるように努力する。
この逆で、誠実に真摯に相手と向き合おうとせず、要点をより適確に理解してもらう努力をいっさい放棄することもできる。説明を不適切に省略したり、的外れなたとえ話を使えばよい。相手の理解を妨げることを目的として、説明を不適切に長引かせて情報量を意図的に増やしてもよい。相手の知的レベルに合わない難解な言葉づかいを駆使したり、まったく理解できないような専門用語を多用してもよい。どうせ理解できないだろうと露骨な態度で相手に接してもよい。
この授業の受講者は、将来、政治家になることはないと思うが、営業担当者やユーザーサポート担当者になる可能性は十分にある。将来の顧客に、つまり、コミュニケーションの相手に対して誠実に真摯に向き合うための知識とスキルを身につけられるように日々精進したい。誠実さに欠けている、態度が真摯ではない、嘘をついていると相手に思われないように、ビジネスパーソンとしてのコミュニケーションスキルを身につけるための素養を磨いてほしい。
現在全国公開中の映画『俺ではない炎上』は浜松市内の各所で撮影が行われたが、本学草薙キャンパスでも撮影が行われた。テレビ番組や映画などの映像制作産業の支援は全国的に活発に行われている。浜松市では浜松フィルムコミッション(浜松市役所観光・シティプロモーション課フィルムコミッショングループ)が、本学がある静岡市では静岡市フィルムコミッション(静岡市観光政策課)が支援活動を担当している。
フィルムコミッションの活動は、単なる映像制作産業の支援ではなく、地域の観光振興の一翼も担っている。例えば、聖地巡礼・ロケ地巡りを支援するウェブサイトやパンフレットが多くのフィルムコミッションによって制作・公開されている。『俺ではない炎上』のロケ地マップは浜松市内の観光案内所でも配布されていて、誰でも気軽に入手できる。
なお、本学草薙キャンパスで撮影されたミュージック・ビデオに以下のものがある。