日本には3つの青山駅があります。3つの駅を参拝する旅が全日本青山駅三箇所巡礼です。
全日本青山駅三箇所巡礼の第一札所は、新潟市坂井輪地区(現在の新潟市西区)の人口増加に対応して、1988年(昭和63年)3月に東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線の小針(こばり)・関屋(せきや)間の新設駅として開業されました。第一札所は東日本旅客鉄道の発足後に新潟支社管内で初めて新設された駅でもあります。第一札所の周辺には、大型ショッピングセンターが徒歩圏内にある新興住宅街が広がっています。毎日の参拝者数はおよそ1000人です。
全日本青山駅三箇所巡礼の第二札所は、1933年(昭和8年)7月、愛知県知多郡成岩町(ならわちょう、現在の半田市)に知多鉄道(のちに名古屋鉄道に合併)の南成岩(みなみならわ)駅として開業されました。2005年(平成17年)1月に駅名が変更されたことによって第二札所に制定され、多くの半田市民に愛される青山駅となりました。第二札所には隣接地域からの参拝者も急増しています。毎日の参拝者数はおよそ3700人です。
全日本青山駅三箇所巡礼の第三札所は、2006年(平成18年)3月、岩手県盛岡市青山二丁目にIGRいわて銀河鉄道(旧東日本旅客鉄道東北本線)の新設駅として、盛岡・厨川(みくりがわ)間に開業されました。かつて第三札所の地には、1960年11月に開業された東北本線青山信号場が所在していました。青山信号場は、信号場・厨川間が複線化された1965年(昭和40年)8月、惜しまれつつも廃止されましたが、41年の年月を経て、同地に第三札所として再開業しました。2015年(平成27年)11月にはIGR本社と関連企業が入居する新駅舎が供用され、第三札所はより多くの盛岡市民から愛される青山駅として生まれ変わりました。毎日の参拝者数はおよそ3100人です。
日本放送協会(NHK)による国際放送NHKワールドTVの情報番組『Japan Railway Journal』で、第三札所が海外に向けて紹介されました。IGRいわて銀河鉄道による地域密着型の顧客サービスを象徴する新設駅のひとつとして、第三札所が取り上げられました。周辺地域の人口増加に加え、新駅舎を活用した新サービスの提供の効果もあり、第三札所を訪れる参拝者数が1996年開業当時の1327人から2017年には3361人に増加したといううれしいニュースも報じられました。
『Japan Railway Journal』は、日本の鉄道に関する情報を広く海外に紹介する番組で、NHK BS1でも放送されています。第三札所が紹介された特集回はビデオオンデマンドページで日本国内でも視聴できます(日本語字幕・翻訳はありません)。
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